老眼鏡はこうして生まれた!ガラス製造技術の向上と老眼鏡の関係
60代以降において視力が衰える時期に使うのが老眼鏡ですが、この老眼鏡が出来たのにはひとえにガラス製造技術の進歩が上げられます。
老眼鏡の歴史は、元々老眼鏡の概念はなく水晶を凹凸に削って枠にはめて出来たのが最初の眼鏡になります。
しかし水晶は宝石でありとても高価であったことから大量生産がかなわず、その代わりに石や砂を溶かして作るガラスをも用いて作られていたのです。
しかしヨーロッパ13世紀末頃当時のガラス製造技術というのは劣悪で、ガラス自体は出来ても不純物が多く見えづらい割れやすいなどの問題が多く禁止令が出てしまったほどなのです。
それから2年後の15世紀において、禁止令が出ていても眼鏡が人の生活を救う願いによって生産者の意欲が失われずにいたことが功を奏します。
2年間の研究によってガラスの中の不純物を取り除く方法が確立されたことで、見えづらいそして割れやすいことが問題だったガラスの強度が格段に進歩したのです。
さらに13世紀末頃に紙に記録することが許されるようになったことから、ガラスの中の不純物を取り除く製法が紙の記録を媒体に広がったことで高品質のガラスが大量に世に出回るようになったのです。
その高品質のガラスが出来上がったことによって、これまで技術として老眼を治すことのできるレンズの考えはあったがガラスの質の問題で出来なかったことが出来るようになったことで歴史上において老眼専用の眼鏡が初めて出来たのです。